トークセンとは

タイ北部で伝わる伝統的な民間療法で、木槌と杭を使い体をトントンと叩き緩めます。タイ語でトーク＝叩く、セン＝エネルギーライン(紐・経絡・ツボ)を意味しています。タイ伝統医学で全身に 72,000 本あると言われるセンを叩き、全身の巡りを良くすることで本来の自分がもつエネルギー、体の機能を高めることを目的としています。深部の筋肉や腱に振動が届くことで筋肉を傷めることなく体の緊張をとることができ、血液や神経の通りも良くなり体の滞りが改善されます。手もみではなかなか届かない深層にまで筋繊維・血管などを傷めずにアプローチできることがトークセンに興味を持った 1 番の理由です。

マッサージに慣れてくると段々と強もみを要求される方が多くいらっしゃる事に不安を覚えたことがありました。強もみは施術後の一瞬はスッキリすることができても時間が経つにつれ揉み返しがきたり、筋肉を傷めてしまっていたりと良からぬ反応が起こることもあります。

トークセンは振動が体の奥まで伝わってくれるので強い圧をかける必要もなく滞っている部分に働きかけ、滞りを解消し体にフレッシュな血液を運び、血流を良くしてくれるので揉み返しなどの心配があまりありません。(稀にあります)トークセン後に多少だるさが残っていても次の日はスッキリと目覚めることができたり、その次の日には更に巡りが良く体が軽く感じることもあります。肉体疲労・内臓疲労の蓄積が多い方ほど、時間差で体が目覚める感覚があるかもしれません。

叩くと言っても優しい振動なので、強いマッサージが苦手な方も、揉み返しが怖くほぐされる事が苦手な方にもオススメです。以前マッサージを体験した後に体が痛くなって大変でした…という方もいますね。手では味わえない独特な刺激と施術後の押されてないのにスッキリする何とも言えない不思議な感じ。

心地良い振動とトントントンというリズミカルな音でリラックス効果もあり、施術中にウトウトと眠ってしまう方もいます。